FXのスキャルピングによる口座凍結は本当にある

FXをやっている人ならば耳にするであろう口座凍結。それは何の前触れも無く突然やってきます。しかも理由は言いません。稼げば追い出し負けた人のお金は呑む。ここでは実際に口座凍結を受けた自分の話です。

FXの口座凍結とは

FXの約款には各FX業者ごとに口座凍結(解約)の項目があります。まあそれはFXをやっている人は見たこともあるでしょう。大きな項目としてあげられるのは、以下のものです。

FX業者の口座凍結(解約)に関する項目
  • 取引システムを不正操作・改変
  • 取引システム等の運営に支障を及ぼすおそれのある行為
  • 日本国内の居住者でなくなる場合
  • 口座が他人名義もしくは架空名義で開設
  • リスクの減少を目的とした銀行等への正常なカバー取引ができない取引をした場合
  • 自動売買ソフトなどでその業者の取引システム以外のツールを使った取引
  • インターネットの脆弱性もしくはインターバンク市場等の混乱等の利用等の不当な行為による取引
  • レートを不正に取得して取引したと業者が認めた時
  • ログイン期間が無い期間が長い場合
  • 年齢が80~99歳に達した時
  • 過度な投機的な取引を行う行為
  • 短時間で注文を繰り返して行う行為
  • 上記以外にやむを得ない事由により業者が取引継続が困難と判断した場合

思い当たるのはこんな所でしょうか。色々ありますね。FXをやっている人の中ではほとんどの人が関係の無い事だとは思います。但し、ツッコミところは一杯あります。

FXの口座凍結理由の短時間で注文を繰り返して行う行為とは?

単純に言えばスキャルピングです。秒単位の注文を短時間で行う行為です。で?何秒ならだめなのか?1分だったらいいのか?。約款には全く持って何も書いていません。ここが非常にあやふやです。

スキャルピングをしている人にとっては口座凍結の問題は少なからず目に耳にすると思います。しかし、短時間と言う言葉が一体どれ位を指すのか明示している業者を見たことはありません

顧客の誰しも悪意を持って業者のシステムを不正操作や改変などはしないでしょうし、またそんな知識のある人はいないと言ってもいいでしょう。しかし、約款には口座凍結に関して嫌という程項目が並んでします。

スキャルピングをしている人はどうしても短時間取引を気にします。しかし私はそれが嫌だったし、口座凍結など受けたくもないので電話で業者にどういった内容がダメなのか直接電話したこともあります。

業者のシステムが数秒で注文・決済可能なのにそれをすれば口座凍結になるのか?

業者のシステムが注文から決済まで早ければ2秒くらいで出来ます。ならばそれをすれば口座凍結になるのか5社ほど電話して聞いてみました。そのどこも

スキャルピング自体は何も問題ではない

と答えました。では数秒の取引を手動で繰り返してもいいか聞くと、

手動短時間取引はかまわないが、自動売買ソフトなどでの短時間での高頻度の注文はダメ

ニアンスは各業者微妙に違いましたが、概ね統一した見解でした。では短時間での注文の繰り返しは手動ならばOKとなります。これならばほとんどの人が大丈夫なはずです。私が使っていた口座の所でもそういった見解でした。

特にスキャルピングをしたい訳ではなく、性格的要因で短い時間のポジション保有しか自分の取引の精度が上がらないために仕方が無くスキャルピングを選択したので、この口座凍結の問題は避けたいので最初に確認して取引に移行したといった経緯です。

私の口座凍結の経緯

業者名は言いませんが、私はすでに口座凍結前までにその業者で4,500万円程度の収益がありました。取引スタンスはスキャルピングです。秒の時もあり最大でも3分~5分程度の取引でした。それを概ね3年程度続けました。

3年間、業者に対しての文句も無く、実際にスキャルピングをするならば他の業者でいい所もありましたが、注文時の微妙な滑りが常にフェアだったのでこの業者を使っていました。しかし、それは突然やってきました。

その日は朝から相場が動いていたので、2回ほど取引して10万円程度勝った状況でしたが、いきなり注文が受け付けられない状況になりました。『まさか』と思いメールを見ると中身を見るまでも無く題名が『取引口座の解約について』何がダメ???頭はパニックメール内容は

「外国為替証拠金取引約款」第〇〇条の規定に基づきまして、取引口座を解約させていただきます

急いで約款を見るも思い当たるのはスキャルピングのみ。もはや、口座凍結についてはこの時点で、何を言っても聞いてもらえないのはわかっていましたが、自分の取引手法でいいか確認までしていたので、少し安心していた所もあり、そう言った意味では納得がいかず電話してみました。

しかし、1時間ほど電話で話しましたが、解約理由は言えないの一点張り。挙句、金曜日だったので口座資金もすぐに出金してもらえず、月曜日まで待つ事に。実際こういったことがFX業者にはあることを自分の肌で感じた1日でした。

口座凍結については諦め、資金も1,000万円近く口座にあったので、出金するとの文言を録音し、出金日が月曜であるとのことも録音し、しかたなく引き下がりました。しかし納得は出来ず、その日以来、メンタル悪化によりすさまじいFXの停滞期間を招いてしまいました。

FXの短時間取引の定義は?

これについては今もなお、納得はいきません。自分の取引内容で何も問題はないと業者が言ったのに、何もかわらない取引をしていた日に口座凍結。もはやFX業者は何でもありなのかとも思いました。

それにしても、この短時間取引はダメと言うならば、一体どれくらいならいいのかは約款に書けばいい事ですし、無理なら業者のカバーできる秒数は注文から決済まで決めて、決済できないようにすればいいことです。

しかもこの業者は少なくとも3秒は決済できないところでした。毎回、3秒で私も決済はしていませんが、取引回数も多いので、急変動があった時の損切りの為に、あわてて決済しようと思ったら出来ず、3秒間決済できない事はこの時のことで知っていました。

どこのFX業者も何秒ならいいとは書いていません。短時間の取引はダメとしか書いていません。約款とはこういったものなのでしょうか?こんな定義で客を縛るのならば、

スキャルピングがダメだという時間をキッチリ決めるべき

この口座凍結後も使っていなかった業者が営業的に電話をしてきました。口座凍結された業者をメインとしていたので、長らく使っていませんでしたが、また利用してほしいとの事で、その業者に他の業者で口座凍結されたが、御社は短時間の定義はどうなのかと聞きました。

この業者もスキャルピングもOKだし、決済できる最短時間で取引しても問題は無く、手動注文ならばいいとのことでした。一体FX業者の短時間取引の定義はどこにあるのか意味がわかりません。

FX業者は注文を呑んでいる

元々、FX業者は注文を呑んでいることは知っていました。注文を呑む?という人もいるでしょうが、FX業者はスプレッドで収益を上げていると思っている方もいるのかもしれませんがそうではありません。

言い方は悪いですが単純に博打の大元です。負けた人の分はすべて自分の会社が呑み込み、勝った人の分は泣く泣く支払うといった、競馬で言う呑み屋です。言葉は悪く聞こえますが、実際これは上記で電話をかけて来たFX業者が平然と言っていたことです。

FX業者は本来は客の注文の反対取引をしてカバーしています。云わば両建てしているわけです。この形であれば、スプレッド分がFX業者の利益なのですが、日本のFX業者のスプレッドは海外業者に比べ格段に狭いです。

単純な営業努力では無く、客の負け分を総取りする構図なので、安い餌で客をつって負けてくれれば負けてくれるほど業者としては嬉しいわけです。そしてデイトレードやスイングトレードで勝っている人の分はカバーできるのでスプレッド分だけ取るというわけです。

別に呑み行為を批判はしません。そういう構図だから海外口座と比べてもスプレッドを狭く出来るので、客には有難いこともあります。しかしここで厄介なのがスキャルピングです。ここが業者にとっての厄介者なのでしょう。

スキャルピングは注文をカバーできない

スキャルピングは最短で数秒で取引を完結させます。なので業者が反対取引をした時点ですでに客の注文は終わっているので、カバーしきれないわけです。なのでFX業者はスキャルピングの勝ち組を嫌います。

スキャルピングの負け組は最高のお客です。負け分総取りシステムなので回数を重ねて負けてくれるならば業者にとってこれほどの客は無いでしょう。これがFX業者がスキャルピングが絶対にダメだと言わない理由です。

スキャルピングを大々的にダメと言えば、負ける可能性の多い客がいなくなるわけです。そうでなくとも相場の動きによってFXの取引高は大きく変化し、相場が動かなければFX業者の収益も大きく下がります。

ようは、短期取引であるスキャルピングの勝ち組さえいなくなれば、FX業者が損を受けることは限りなく0に近づくわけです。全体的な収益がよければ、スキャルピングの勝ち組もある程度許容できますが、自社の収益が悪化すれば許容できないということです。

FX業者は神なのか

FX業者の口座凍結項目を見て頂いたでしょうが、短時間取引は上記の理由で嫌がられます。スキャルピングは出来ても限界があるわけです。少ない通貨数で目立たない収益ならばできますが、ある一線を超えれば業者の無情な鉄槌が振り下ろされます。

それ以外でも、並べた項目以外にやむを得ない事由により業者が取引継続が困難と判断した場合は口座凍結すると書かれている業者も多いです。これはもはや業者がどうとでも解釈を広げられる一文です。

自分たちが気に喰わなければ取引させないと捉えられてもおかしくない文言です。こんなものがまかり通るのがFX業者です。私は法律の専門家ではありませんが、これほどうやむやで、どうとでも取れる約款は見事なものです。

スキャルピングをするならば、業者の機嫌をそこねない時間ポジションを保有し、目立たずひっそり勝つ、目立てば口座解約項目のどれでもあてはめれるわけです。まあどんなものの約款でもこんなものと言われればそれまでですが…。

しかし、客は大切な資金を口座に入れて投資をしているわけです。それなのに口座凍結に関してこれほどあやふやな文言を書き並べて、自分たちに有利にしかならない項目で勝ち組を排除する。

もはやスキャルピングだけを頼った取引には完全に限界があるとしか思えません。

FX業者がキャンペンでキャッシュバックを謳って誘う悪意

こういったスキャルピングの口座凍結についてFXをはじめて行う人はどれほど知っているかわかりません。なのにFX業者はキャンペーンと銘打って取引通貨数に応じたキャッシュバックをしているところが多いです。

これもひどいもので、負ければおいしい客です。キャッシュバックを謳って取引を重ねさせるようなものです。それとは逆に勝っている人は勝てば勝つほど回数を増やしてキャッシュバックを増やしていこうと思います。

しかし、その前に立ちはだかるのがこのあやふやな約款内容の口座凍結。短期間で多くの通貨数を取引しても勝てば業者には邪魔な存在となるわけです。勝っているしキャッシュバックもと思って取引を重ねれば重ねるほどこの口座凍結の影がチラホラ

しかし、自分の所で取引を一杯しろと言っておいて短時間はダメ?意味がわからない。どんな思考でものを考えているのか理解が出来ません。ましてはじめたばかりの人ならば裏の悪意に気づかず取引を重ねるでしょう。

まあこれもFX自体が全体的に負け比率が多いことから、とりあえず顧客さえ獲得できれば後は確率論で客の負けを呑むことしか考えていないのでしょう。

FX全体を否定するつもりは無い

全ての業者がそうであるとは言いません。しかし私はすでに10社以上を使ってこの口座凍結以外の問題でも業者を移り変わってきています。突如約定を遅くしたり、目に見えないスプレッドを加算したり。ある通貨数以上になるとあからさまにシステムの能力を下げたり。

稼ぎが多くなると必ずと言っていいほど何かが変わります。それを100%そうだと言い切れませんが、短時間取引主体であるが故にシステムの微妙な変化にはアンテナが反応します。それは急変時のスプレッド拡大というような程度の問題ではありません。

スプレッドの拡大は仕方がない部分もあります。しかし通常の動きで目に見えて分かる変化をあたえるのはやりすぎだと思います。こういうことを受けて来たFX生活なので業者への不信感は募る一方です。

しかし、それも企業が生き残るためと言われればそうなのかと納得しないといけない所もありますが、スッキリした気持ちで取引を出来ることはありません。まあ、こういったこともスキャルピングをやめてデイトレードにすれば確率は減るのでしょうが…。

デイトレード主体の人ならばFXはいいものだと思います。業者もデイトレードの勝ち組まで排除すれば悪評がたつ一方になるでしょうし、基本的にデイトレード主体の人からは口座に関して特段悪い意見は少ないようにも感じます。

そういった意味でもデイトレードへ移行したいと常々思っています。

FXの口座凍結のまとめ

口座凍結後、1時間近く電話で問答したのはこの約款の内容に関してでした。しかし、アホの一つ覚えのように理由は言えないの一点張り。常に手前勝手な業者の言い分を聞いているのに限界を迎え電話を終えたことを今でも覚えています。

スキャルピングがダメならば、業者がそれを出来ないシステムに変えればいいだけが、全体的には負ける人の比率の多いFXでは、新規の顧客の開拓優先で、中途半端に勝っているレベルの顧客はどうでもいいということか、出て行っていただくことが優先なのでしょう。

デイトレードやスイングトレードなら絶対に起こらないとの保証もありません。全てFX業者のご都合主義です。スキャルピングはFXの書籍やFX業者のサイトでも説明されている手法です。それを誘っておいて勝てば去れ…。

自分が法律的知識が浅いため徹底的に戦えないのは虚しいですが、今言えるのは、確かに業者のシステム改ざんや他人の口座の利用などは決してやるべきではないし、自動売買ソフトもいけない事でしょう。

それを使っていて口座凍結されるのならば仕方ない事です。しかし、自分の性格的要因からくる取引手法でスキャルピングを選んだだけで、何がダメなのかはしっかり言うべきです。又、それ以外の内容で口座凍結されたのならば、もはや悪意の塊です。

私も名前を出していないのでフェアではないのでここで業者の名前も出していません。しかし、FX業者の基準が顧客にとってフェアなのかは今もって甚だ疑問です。今はデイトレードに移行していますが、今後これでも口座凍結を受けるのならば、次は徹底的に戦いたいと思います。